飴色が美しいシトリンのリングです。
すっきりとしたステップカットは、シェリー酒やブランデーを
思わせる深い色合いの中に透明感を際立たせ、さらに可憐な
小花を周囲にぐるりとあしらうことで、女性的な印象が加わります。
地金に使われているイエローゴールドもシトリンと大変相性が良く、
丁寧に象られた花型、枠の細やかなミル、ラインを強調した
シャンク部も、メインストーンの存在感を損なうことなく
1800年代後期のジュエリー特有の軽やかさを演出しています。
シトリン(黄水晶)は「太陽の石」とも呼ばれ、古代より
護符として、また富や繁栄の象徴としても重んじられてきました。
現代では上質なシトリンを入手することが難しく、その魅力は
アンティークジュエリーの中でこそ最大限に味わえるものなのかも
しれません。
リング内側にイニシャル・年月日と推測される文字が
彫られていますが、所々薄れ、全ての判読ができません。
年代 1882年
国 ヨーロッパ(推定)
素材 シトリン 14Kゴールド(刻印あり)
サイズ 14号
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