鼈甲に象嵌を施した、ピクウェのブローチです。
ヨーロッパにおいて、17世紀頃から小物類、その後
ジュエリーへと広がりを見せたその技法の詳細は、
あまり知られることなく現代に至っています。

薔薇、そして朝顔でしょうか。
ドーム状中央の草花柄を、三日月や六角形の幾何学模様が
ぐるりと囲みます。

角度により僅かな透け感の覗くダークブラウンに、
ゴールド、シルバーを組み合わせ整然と描かれる柄は
どこか東洋風で、和ものにも似た落ち着きと温もり、
鼈甲という素材もまた私たちに親しみを感じさせてくれます。

年代　　1800年代後期
国　　　イギリス
素材　　鼈甲 ゴールド シルバー
サイズ　直径約3cm

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