19世紀後期〜20世紀初頭頃、オーストリア・ハンガリー
二重帝国時代に制作されたリングです。
十七石のダイヤモンドで花束を表現しています。
ダイヤモンドにはオールドヨーロピアンに近いもの、
ローズ、シングルと三種のカットを施し、セッティングは
地金の高さを四段階設け、立体感を演出しています。
さらに石のサイズも四種類に及び、華やかでダイナミック、
かつムードのある輝きは、それらの豊富なバリエーションが
余すことなく生かされた結果なのでしょう。
ダイヤモンドの周囲には煌めきを強調するシルバーを使用、
裏側はゴールドで、石の一つ一つに合わせ形良く地金を開き、
まるで裏にもブーケを描いているかのような美しさです。
着け心地を考慮し、トップのモチーフ全体に緩やかな
カーブがつけられていることからも、大変丁寧に作られた
ジュエリーであることが伝わります。
ウィーンのアセイオフィスで検査を受けた14金を示す
ホールマークが確認できます。
年代 1800年代後期〜1900年代初頭
国 オーストリア(ホールマーク有)
素材 ダイヤモンド 14金 シルバー
サイズ 11.5号
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