1900年頃製と推測されるリングです。
暗色を背景に白く浮かび上がる小花は、「私を忘れないで」の
花言葉を持つ勿忘草。
故人を思い身に着けるモーニングジュエリーや、愛を込め贈る
メッセージジュエリーに多く用いられます。
地金は赤味を帯びた9金、シンプルな枠にカメオを留め、両脇には
小さな花が二つ添えられています。
緩くカーブした花びらやくるんと丸まる茎、ラインの美しさと
ゴールドの滑らかさを強調したデザインに、当時の美術・芸術界を
席巻したアールヌーヴォー様式の影響が見てとれます。
シックなカメオにあえて流行の要素を合わせモダンに仕上げた、
斬新さの漂う作品です。
"9CT" の刻印が確認できます。
勿忘草の花びら一枚にごく小さな欠けがありますが、作品全体の
クオリティーは損なわない程度と考えます。
年代 1900年代初頭
国 イギリス
素材 アゲート 9金(刻印あり)
サイズ 9号
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