紋章が刻まれたシールリングです。
インタリオ(沈み彫り)を施し、書類や手紙の封印時等に
用いました。
透き通ったパープルのアメシストに、プリンスオブ
ウェールズの羽根、正面を向いたヘルメット、そして
教皇冠と思われる彫りがなされています。
インタリオの制作には、使用時の姿を頭の中で正確に
描きながら作業を進める、構成力や想像力といった高い
知的能力が求められます。
またアメシストは破損しやすく彫刻に適した素材とは
いえないため、相当な技術力も要したでしょう。
それらを考慮し改めて眺めてみると、駝鳥の羽根の一筋まで
表した精巧な彫りには驚かされるばかりです。
アメシストの裏側には菱型のカットが入っており、
透明感と輝きを引き出しています。
シャンクもシンプルで上品なデザインです。
現代においてはシールとしての用途に限ることなく、
美しく魅力あふれたジュエリーとして、日々身に着けて
お楽しみいただけます。
リング内側に "9ct" の刻印があります。
年代 1800年代中期〜後期
国 イギリス
素材 アメシスト 9金(刻印あり)
サイズ 15号
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