アンティーク 18K ブルーエナメル ロニエット

フランスのロニエット、19世紀半ば頃製と推測されます。

ロニエットとは上流階級の女性が使用した柄付き眼鏡の
ことで、レンズを柄の部分に収納できるものや、虫眼鏡の
ように露出させたものなどが見られます。

本体横の小さな突起を押し下げると、ケースの役割も担う
柄の部分から、折り畳まれたレンズが飛び出します。
しまう際にもしっかりと収まったことが分かるカチリという
心地の良い音が鳴り、その滑らかな動きと確かなつくりは、
150年もの時の流れを感じさせないほどです。

地金は18金、表と裏両面の全体に、びっしりと細やかな
模様が刻まれています。
流れるような柄を描く鮮やかなブルーのエナメルは、
その下からゴールドの彫りをうっすらと透かして見せる
繊細な技法を用いたものです。

ほんの数ミリ四方の隙間にも百合紋章をあしらい、
チェーンを通すパーツまでぐるりと彫りを施す凝った
デザインは、同時代のジュエリーでも頻繁に目にする
ことのない、高いクオリティーを誇っています。
機能性のみならず、芸術性においても大変優れた作品です。

カンの部分にフランスのゴールドを示す鷲の頭の
ホールマークが確認できます。

エナメルに若干の欠損が見られますが、作品全体の
クオリティーに影響はないものと考えます。

年代  1800年代中期
国   フランス
素材  18金 エナメル
サイズ 通常時 約9cm×2.5cm レンズ部展開時 約9.5cm×11.5cm

当店ブログにて他の画像をご覧いただけます。
      
型番 gj18016
購入数
売り切れ