サークルモチーフにパールとダイヤモンド、ルビーを
配したペンダントヘッドです。
表側にプラチナ、裏側にはゴールドを合わせた
二十世紀初頭頃の作品と推測されます。
直径約12ミリの円中央に艶やかなパールあしらい、
二十八石のダイヤモンドと三十六石のルビーを
格子状にセット。
上部の小さな円にも二種の石が交互に並びます。
ダイヤモンドは全てローズカット、石周りを囲む
プラチナに刻まれたミルグレインが、きらりきらりと
強い輝きを引き出しています。
鮮やかなピンクのルビーは、1900年代に入り普及した
シンセティック(合成)ルビーです。
数量の確保と色合いの統一、両立が難しい課題を
クリアするにあたり、シンセティックルビーはまさに
最適な素材であったのでしょう。
同時代にはまた、爪を使わずに石を留める新しい
技法も広まっていました。
パールや円モチーフのカーブにぴたりと沿うような
ルビーのセッティングもこの技法ならではのもので、
高いデザイン性と洗練された印象を際立たせています。
時代を特徴づける様々な要素と、一石一石を仕切り
開かれた裏側の美しさにも表れるつくりの良さが
収集心をくすぐります。
プラチナのチェーンをお付けいたします。
年代 1910年頃
国 ヨーロッパ
素材 ダイヤモンド シンセティックルビー プラチナ ゴールド
サイズ トップ約1.5cm×2cm チェーン長さ約46cm
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