ヴィクトリアンのリングです。
内側のホールマークから1876年、イギリス・ロンドンで
ゴールドの品位検査を受けていることが分かります。

横一列に並ぶ石はロードライトガーネット、一般的な
濃い赤色のガーネットと比較し、紫味の強い色合いを
呈するのが特徴です。
石の表面に施したカットと、裏側の地金を開いた
セッティングで透明感と輝きを引き出しています。

各石を縁どる爪と枠は小さく波打っているようにも見え、
石間に配した粒状のゴールド、上下にあしらわれた装飾も
ヴィクトリアンジュエリーらしい華やかな印象です。
優雅な渦模様のシャンクもまた、"薔薇石" の別名にも
表れるロマンティックで女性らしい雰囲気のロードライト
ガーネットに大変良く合っています。

金の純度を示すマークが過去のサイズ直しと摩耗により
消失しています。
ガーネットの一石に2ミリ程度の欠けがありますが、
肉眼では分かりにくく作品のクオリティーを損なわない
程度と考えます。

年代　　1876年頃
国　　　イギリス・ロンドン（ホールマーク一部有り）
素材　　ロードライトガーネット ゴールド
サイズ　16号　サイズ直しについて

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