1950年代製、花を連ねたネックレスと、同色のストーンを用いた
イヤリングのセットです。
エメラルドとアメシストを思わせる美しい色合い、透明感を呈する
二色のラインストーン。
メタリックに輝くストーンは、18世紀〜19世紀頃のジュエリーに
好んで使われた、カットスティールやマルカジットといった
ユニークな素材によく似ています。
一層の華やかさを添えるオーロラ色のラインストーンは
50年代にスワロフスキー社と共同開発したもので、Diorの
ラインストーンへの強いこだわりを物語っています。
さまざまな上質なストーンが象る花が前に浮き出したような、
立体感のあるネックレスは、細い棒状の地金がモチーフを
垂直に支えるという、あまり見かけない構造です。
しっかりとした作りながらも、独立したモチーフを一つ一つ
繋ぎ合わせているため首元にしなやかに沿い、けして硬さを
感じさせません。
イヤリング下方の揺れる半円モチーフもチャーミングで、
Diorジュエリーの大きな特徴である質の高いラインストーンと、
その魅力を最大限に引き出す優れたデザインとが
存分に楽しめる作品です。
ネックレス、イヤリング共に「Christian Dior 1958」のサイン。
年代 1958年
ネックレス 長さ約39cm(内アジャスター部分5cmを含む)
イヤリング 約4cm×2.5cm
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