アンティーク ローズカット ダイヤモンド ゴールド シルバー リング

大粒のダイヤモンドが輝くリングです。
19世紀前半、ジョージアン〜アーリーヴィクトリアン期の作品と
推測します。

ダイヤモンドのカットはローズカット、よく「バラのつぼみ」と
表現されます。
三角形のカット面が複数集まって、中央に向けドーム型に盛り上がる
独特の形状です。

しっかりとした高さと厚み、大きく、整った多くのカット面。
例えばクラスターモチーフの脇石として用いられるような、扁平で粗い
カットのものとは全く異なり、角度を変えるたび、連続した光の反射が
ダイレクトに目に飛び込んできます。
その輝きはダイヤモンドの硬度までもが伝わるようなシャープさと、同時に
滑らかで、艶やかな瑞々しさもあり、アンティークダイヤモンドといえば
ローズカット、といわれるほど人々を魅了しているのも納得の美しさです。

こちらのリングには、時代的な特徴も大変よく表れています。
ダイヤモンドのセッティングにはシルバーを使用、サイドを覆うような、
石の裏側を開いたオープンセッティングが広く用いられる以前には
一般的であった方法で留められています。
ローズカットの生み出す強い輝きと、同系色のメタリックなシルバーの
光沢は大変相性がよく、二種の光が溶け合って石のサイズが実際よりも
大きく見えます。

植物を思わせる、デザイン性の高い彫りをぐるりと巡らせたシャンクも
また、この頃らしい雰囲気です。
指につけ正面から眺めると、幅の狭い繊細なシャンクとボリュームのある
トップ部分、金色と銀色との対比があざやかで、ダイヤモンドがぐっと
前に押し出されるような効果を生み、存在感がさらに増しています。

透かし模様を施した裏面のつくりが、少々変わっているように思えます。
実は、ダイヤモンドと台座を含むトップ部分がネジ式でくるくると回り、
取り外せるようになっているのです。
何か他の種類の石への付け替え、もしくはブローチやヘアピンなど、
別のジュエリーへの取り付けが可能なセットであったのかもしれません。

年代  1800年代前期〜中期頃
国   ヨーロッパ
素材  ダイヤモンド ゴールド シルバー
サイズ 12号 サイズ直しについて

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型番 gj21007
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