アンティーク ローズカット ダイヤモンド ゴールド ジャルディネッティ リング

アンティークジュエリーでも高い人気を誇るモチーフの一つ、
ジャルディネッティリングです。
18世紀頃、ジョージアン期の作と推測されます。

"ジャルディネッティ" はイタリア語で "小さな庭" を意味し、
花瓶に生けた花々を大小のダイヤモンドで表現しています。
この頃の花器には、古代ギリシャやローマ風のデザインが
好んで用いられていました。
おそらくこちらの花瓶も、ギリシャの壺カンタロスを模した
ものだと考えます。

高さのあるローズカットダイヤモンドを中央に配し、
ころんとした丸みのある容器本体を表現。
ローズカットを構成する三角形の面一つ一つが光を受けて
強い輝きを放ちます。
ルーペで覗くと、それらの面々の形状にはばらつきがあり、石の
表情もまた、例えば現代のダイヤモンドが見せるキラキラとした
華やかな煌めきや透明感とは趣を異にする、深く、重厚感に
溢れたものです。
これこそがまさに、古い時代のダイヤモンドのみが持つ
特別な魅力なのでしょう。

花瓶に生けた花々にも、合計九石のローズカットダイヤモンドを
セットしています。
左右対称に整然と描かれた花の姿はまるで宝冠のようで、デザイン
全体をより洗練された、美しいものとして仕上げることに
注意を払っているように見えます。
色とりどりの花を表現するのに最適なカラーストーンを用いず
ダイヤモンドのみ、ワントーンで統一していることからも、
依頼主、または職人の強い美意識が感じられるようです。

地金にも、ダイヤモンドの輝きを引き立てる同系色のシルバーではなく
ゴールドを使用し、花瓶の持ち手や底面の台までくっきりと丁寧に
描き出していることも、デザインに対するこだわりの現れなのでは
ないでしょうか。

凝った装飾はシャンク〜石裏にまで行き届いています。
茎や蔓を思わせるエレガントな透かし、シャンク上下にも施された
小さな刻み柄、ダイヤモンド真裏の花模様など、どこまでも
見応えのある、大変優れた作品です。

年代  1700年代後期〜1800年頃
国   イギリス(推定)
素材  ダイヤモンド ゴールド
サイズ サイズ 6.5〜7号 サイズ直しについて

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型番 gj21015
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