アンティーク プリカジュール エナメル 18Kゴールド ペンダトヘッド

フランス製のペンダントヘッドです。
1900年頃の作品と推測されます。

円の中心から外周に向かい放射状に、整然と描かれた図柄。
それらを彩るブルー、グリーン、レッド、オレンジ四色の鮮やかな
エナメル。
おそらくノートルダム大聖堂の "North Rose Window(北のバラ窓)" を
モデルにしたものでしょう。

このまさにステンドグラスのように神秘的な表現を可能にしているのは、
プリカジュールと呼ばれる特殊なエナメル技法です。
多くのエナメル細工は、何らかの土台の上にエナメルを施すため
かなりの難易度の中におかれつつも、ある程度の強度と、作業工程に
おける安定性が確保されます。

プリカジュールエナメルはその土台がなく、金属の枠のみでエナメルを
支えています。
光を遮る土台がないため、ガラス質特有の透明感と美しい色合いが
ダイレクトに味わえる一方で、破損に繋がる可能性が高く、製作過程でも
大変に高度な技術力を必要とするのです。

ジュエリー自体の厚みは1ミリにも及びません。
そこに、指先にほんの僅かな力を込めることさえためらわせるほどの、
驚くほどに繊細なエナメルがのせられています。
加えて十字、または花を象るモチーフはぷっくりと膨らみ瑞々しい艶を
帯びているため、背景となるブルーエナメルとの質感の差まで
生み出しているという凝り様です。

エナメルの膨らみは表裏両面に及び、そもそも、ゴールドフレームの
仕上がりを見ても、表と裏の区別が最初からなされていないほど
丁寧に作られています。
ぜひご自身の手で光にかざし、胸元につけ、教会に広がる荘厳な
世界を身近なものとしてお楽しみください。

フランスのゴールドを示す鷲の頭の刻印があります。

年代  1900年頃
国   フランス
素材  エナメル 18金
サイズ 直径約3.4cm

当店ブログにて他の画像もご覧ください。
      
型番 gj21018
販売価格
198,000円(税込)
購入数