ヴィンテージ ダイヤモンド ゴールド ソリテール リング

大粒のダイヤモンドを使用したソリテールリングです。

ダイヤモンドにはオールドヨーロピアンカットが施されています。
全体の形状や小さめの上部カット面(テーブル)、ルース裏側の
先端がカットされている(キューレット)点など、いくつかの特徴から
判断できる同カット。
現代のダイヤモンドに採用されているラウンドブリリアントカットが
広く用いられる前、19世紀から20世紀初頭頃までのアンティーク
ジュエリーに多く見られます。
こちらのダイヤモンドもおそらくその頃のものでしょう。

その後さらなる輝きを求めた緻密で整ったカットが登場し
現代へと至るのですが、ダイヤモンドのカットと同様、ジュエリー
全体のデザインや使用される金属もまた、時代とともに様々な
変化を見せます。

イエローゴールドをメインに、サイドからトップにかけてのみ
ホワイトにカラーチェンジ。
直線を強調し僅かに角ばらせ、重量感のある爪でしっかりと
石留めしたこちらのリングの地金部分は、20世紀半ば頃の
作品の特徴を有しています。

アンティークのダイヤモンドと、ヴィンテージのフープデザイン。
実はこちらのリング、異なる時代の要素を持ち合わせていると
考えられる、大変ユニークな作品なのです。

ダイヤモンドは多少縁の欠けが目に留まるものの、大粒でクリア、
華やかで上品に煌めく美しい一石です。
オリジナルのリング台に何らかのダメージがあったのでしょうか。
後の時代にルースのみの状態で発見されたのでしょうか。
あるいは流行に合わせ、新たな装いで生まれ変わらせたもの
なのでしょうか。
その背景に「時代を超え大切に受け継ぎたい」人々の思いが
垣間見える、アンティークの本質と醍醐味を具現化した作品だと
いえるかもしれません。

リングサイズ直しの痕跡があります。

年代  1900年代中期頃
国   ヨーロッパまたはアメリカ
素材  ダイヤモンド ゴールド
サイズ  15号 サイズ直しについて

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型番 gj22002
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