アンティーク ダイヤモンド プラチナ 14Kゴールド ネックレス

20世紀初頭製のネックレスです。
優美なラインと端正なフォルム、おそらくエドワーディアンから
アールデコへの過渡期にあたる頃の作品だと考えられます。

メインモチーフはドロップやスペード型を思わせるデザイン。
中ほどがふっくらと丸みを帯び、チェーンに繋がる小さな
百合紋章風パーツから下がり揺れる作りも、チャーミングで
女性らしい雰囲気です。

そして最も印象的なのは、モチーフ全体の「白さ」では
ないでしょうか。
19世紀までのジュエリーとは明らかに異なる、硬質で、
冷気をも感じさせるような、冴え冴えとした白。
これは主に20世紀以降ジュエリーに使用されるようになった
プラチナならではのものです。

プラチナは非常に高価でありながらも色やデザイン、そして
加工面において、当時流行していた軽やかなオープンワークの
ジュエリーには欠くことのできない重要な素材でした。
最小幅が1ミリにも満たない透かし柄。
その縁はもちろん、作品を構成する全てのライン上に
施された、ミルグレインと呼ばれる極小の模様。
こちらの作品にもプラチナジュエリー特有の緻密な細工が
見られます。

モチーフの中央にあしらわれた、一石のダイヤモンドもまた
「白さ」に大きく貢献しています。
20世紀初頭は、ジュエリーデザインと同様ダイヤモンドの
カットにも変化が訪れていた時期であり、こちらの石からも
新しいスタイルが見てとれます。
より輝きが引き出されたクリアなダイヤモンドと、シャープな
プラチナとは大変相性が良く、相乗効果により一層その
白さが際立つのです。

モチーフの外枠をプラチナがレースのように囲み、
所々に設けたダイヤモンドと見紛う細工にも驚かされます。
裏側にゴールドを合わせるのも当時の特徴的な技法。
隅から隅まで手がかけられた、大変繊細な作品です。

モチーフ裏側に14金を示す"585" 、チェーン留め具に
"Pt850" の刻印があります。

年代  1910年〜20年代頃
国   ヨーロッパ
素材  ダイヤモンド プラチナ 14金
サイズ  チェーン長さ約44.5cm モチーフ約2.7cm×1cm

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型番 gj22005
販売価格
198,000円(税込)
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