Christian Dior ロイヤルブルー ガラス ネックレス

ヴィンテージディオールのネックレスです。
裏側の刻印から1958年の作品であることが分かります。

前方から後方にかけ、サイズの異なるオーバル型の
ガラスストーンを連ねたグラデーションデザイン。
各ストーンの間には、マーキス、ドロップ型の
ラインストーンを合わせた、お花のようなモチーフが
あしらわれています。

オーバルストーンをぐるりと囲むのは、表面が虹色に
輝く"クリスタルAB" と呼ばれるラインストーンです。
1956年にスワロフスキー社と共に生み出したその
特徴的なラインストーンは、以降ディオールの数々の
作品に取り入れられています。
名称の由来は "AB=Aurora Borealis(オーロラ)"。
自然界に自身の作品の題材を多く見出したディオール
ならではの発想であったのでしょう。

この大粒オーバルガラスと小さな変型ラインストーン、
そしてクリスタルABの組み合わせは、アイテムや色を変え
数多くのディオールジュエリーに登場します。
デザイン違いのネックレス、ブローチやイヤリングに。
ルビーやエメラルドを思わせるレッド、グリーンカラー、
異なる二色の混ざるバイカラーガラス。

本作の濃い鮮やかなブルーは、サファイアを模した
ものでしょうか。厚みのあるガラスに丁寧なカットを
施し、貴石と見まがう美しさです。
小さなラインストーンは同じブルーでも僅かに淡く、
トータルでの印象をより表情豊かに演出しています。
上品さと華やかさのバランスも絶妙です。

本来新たな作品を生み出して行くことが重要視される
トップメゾンにおいて、同じ要素を繰り返し、
様々なアレンジを加え使用し続けた背景には、いかに
パーツの一つ一つから完成形に至るまで、ディオールに
とって大切なエレメントであったかが透けて見えます。

"1958 Chr.Dior" の刻印。

ガラスの一箇所に小さなカケがありますが、作品の
完成度に影響を与えない程度と考えます。

年代  1958年
サイズ 長さ約38cm

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型番 dj22001
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