Christian Dior ホワイト×ピンク ネックレス/イヤリングセット

ヴィンテージChristian Diorのセットです。
ネックレスのトップ部分、イヤリング裏側それぞれに
1960年製造を示すサインが見られます。

Diorブランドは1950年代後期、大きな転換期を迎えました。
1957年、ブランド創業主かつデザイナーであるクリスチャン・
ディオールの突然の逝去。
それを受けヘッドデザイナーに就任したのが、若くして
ディオールの右腕となっていたイヴ・サンローランでした。

クリスチャン・ディオールのまさに直系である
イヴ・サンローランも、いくつかのコレクションデザインを
発表した後、1960年、ブランドを離れます。
1960年はディオールブランドにとって、ある意味節目とも
いえる重要な年なのです。

1960年にイヴ・サンローランが発表した春のコレクション
デザインは、鮮やかな色彩が特徴であったといいます。
サンローラン自身はおそらく、ジュエリーデザインに直接
関わってはいないでしょう。
とはいえ本作の濃く明るいピンクカラー、ホワイトとの
組み合わせで際立つコントラストを見るに、ブランドの
テーマとしての一貫性がどことなく感じられる雰囲気です。

キラキラと輝くクリアピンクのカットガラス。
透ける乳白にホワイトを閉じ込めた、ヴェネチアン風
変型ガラス。
さわやかな大小のミルクガラス。
ツートーンカラーでシンプルにまとめつつ、使用している
パーツは大変凝っています。

またワイヤーワークではなく、メタルでしっかりと組んだ
土台にパーツを配するのも、ディオールのコスチューム
ジュエリーの特徴の一つでしょう。
大ぶりなトップは高さの異なる台を三段階に分け重ね合わせ、
自然な立体感を生み出しています。

構成の整合性がそのまま視覚的な美しさに直結することを
再認識させられるようなデザインは、高いレベルで様々な
分野を手掛けるトップメゾンだからこそ持ち得た
結論なのかもしれません。

"1960 Chr.Dior" の刻印。

ガラスパーツ数か所に見られる小さなカケは、作品の
完成度に影響を与えない程度と考えます。

年代  1960年
サイズ ネックレス長さ約58cm イヤリング約2.3cm×2.5cm

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型番 dj22004
販売価格
289,000円(税込)
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