アンティーク ダイヤモンド シードパール 14Kゴールド プラチナ ネックレス

アンティークのシードパールネックレスです。

クラスプの差し込み側に "585(14金)" の刻印。
また位置、摩耗状況の関係上一部不明瞭ですが、おそらく
オーストリアのホールマークと、メーカーズマークも
確認できます。

使用しているパールは天然のため、少々の歪さやグレー、
あるいはクリーム寄りの色合いなど、その形や色は
それぞれが僅かに異なります。

しかし大きさを直径約2ミリほどに揃え、硬質な白色の
プラチナパーツで一粒ずつ丁寧に、80センチをも超える
長さに繋ぎ合わせていくと、見事に繊細で統一感のある
ロングネックレスが誕生するのです。

アクセントとなるクラスプ部にもまた、パールチェーンに
相応しい十分に凝った細工がなされています。

横長の留め具中央にはパールと、計十石のローズカット
ダイヤモンドをセット。
表側は白色の地金に小さなギザギザとした模様を、
側面から裏側には金色を用い、細やかな植物の彫りを
施しています。

ボックスタイプの受け側にパーツを差し込み、さらに
セーフティーロックをかちりと留める作りからは、
デザインの良さだけではない、作品の完成度に対する
職人の強いこだわりも感じられるようです。

推測される製作年代は1900年代初頭、この頃を境に
パールはより形状の整った養殖真珠が増加、
ジュエリーのデザイン自体も直線的でややボリューム感の
あるアールデコ様式へと移り変わっていきます。

二十世紀初期頃の作品特有の二色の地金使いや
華奢な雰囲気は、アンティークジュエリー史を考えると
非常に短く限定的で、それゆえの贅沢さも備えていると
いえるでしょう。

年代  1920年代頃
国   オーストリア
素材  ダイヤモンド パール 14金 プラチナ
サイズ  長さ約82.5cm

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型番 gj23005
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