19世紀製、アンティークのリングです。

使用されているのはダイヤモンドとブルーのエナメル。
二種の組み合わせはアンティークジュエリー史上
長い間、数々のアイテムにおいて大変好まれたもので、
アンティークジュエリーの定番ともいえるかもしれません。

濃く鮮やかなロイヤルブルーは、色石や、仮に布地で
あっても、その高貴で上品な色彩が強く印象に残ります。

中でも特にエナメルを用いる理由は、ガラス質特有の
艶と滑らかな光沢からでしょう。
今作ではさらに半透明のエナメルの下から、
土台となる地金に施した細やかな彫り模様を透かせて
見せることで、より豊かな表情を演出しています。

そしてブルーエナメルに相応しい宝石といえば、
真っ先に挙がるのがダイヤモンド。
輝き、存在感、色合い、さまざまな面でお互いの
魅力が並びたち、かつ引き立てあう、抜群の相性です。

エナメルの中央に浮かぶように配した一石は
少々ラフなオールドカットダイヤモンド。
石と同化し、輝きを増幅させるシルバーで留めています。

周囲を囲むのは小さなローズカットダイヤモンドです。
こちらも不揃いなカットが複雑な光の反射を生み、
アンティークらしい趣のあるきらめきを見せています。

シャンクは三本の細いゴールドを合わせています。
重厚感のあるトップに適度な軽やかさを添える、
バランスの取れたデザインです。

エナメルに若干の欠損が見られますが、作品全体の
クオリティーに影響はない程度と考えます。

年代　　1800年代前期〜中期頃
国　　　ヨーロッパ
素材　　ダイヤモンド エナメル ゴールド
サイズ　 11号　サイズ直しについて

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