アンティークのダイヤモンドリングです。
刻印の示す18金とプラチナ素材、またデザインからも、
1900年代初頭、エドワーディアン〜アールデコ期の
作品と推測できます。
トップ部中央には菱形のプラチナ枠と、シングルカットの
ダイヤモンドを一石。
その外側にはプラチナで区切った八か所のスペースを設け、
ラフなローズカットダイヤモンドを配しています。
スペースの数は九枠、その全てにダイヤモンドがセット
されているように見えます。
しかし実際の総石数は五つ、外側の四枠には石が
入っていません。
石のない四枠の内側を埋めるのはプラチナのみ。
ただその形状は明らかにダイヤモンドとそれを留める
爪を模したもので、ごく自然な凹凸や隙間が
あたかも石が入っているかのような輝きを生み出すのです。
主に20世紀に入る頃、ジュエリーを彩る白色の金属は
シルバーからプラチナ、ホワイトゴールドへと
移り変わります。
プラチナは大変高価ではあるものの、繊細な加工が可能で、
なによりその冴え冴えとした白さは大変に美しく、
まさに替えのきかない素材といえるでしょう。
メイン素材はイエローゴールド、ダイヤモンド周りにのみ
大切に、工夫を凝らしてプラチナを使用し、最大限の
輝きを演出するデザインは、この時代のジュエリー
ならではの特徴のひとつです。
リング内側に "18CT & PLAT"、"BK&T" のメーカーズ
マークあり。
年代 1920年頃
国 イギリス
素材 ダイヤモンド プラチナ 18金
サイズ 11号
サイズ直しについて
当店ブログにて他の画像もご覧ください。