19世紀半ば頃製のガーネットリングです。
つるんとした光沢のあるカボションカットと、4.9mmの
しっかりとした厚みが、魅惑的な暗赤色〜柘榴色の
美しさを際立たせます。
ガーネットは約14mm×10mmの大粒サイズです。
その大きな石の裏側を、ゴールドで覆い閉じることなく、
ぎりぎりいっぱいまで広く開いたセッティング方法を
用いています。
こっくりとした深い赤の中にどこか瑞々しさが覗くのは、
取り込まれた光が生み出す透明感によるものでしょう。
リング後方より左右に分かれ伸びる茎、その先端から
台全体に咲き広がり石を包み込む花々、異国風の凝った
地金のデザインも、古くから護符として身に着けるなど
特別な力を宿すと考えられてきた、ガーネットの
ミステリアスな雰囲気と大変よく合っています。
サイズ直しの跡か、リング部の彫りが一部消失しています。
年代 1800年代中期
国 イギリス
素材 アルマンディンガーネット ゴールド
サイズ 16号
サイズ直しについて
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