Joseff of Hollywood のネックレスとイヤリングです。
同ブランドを設立したデザイナー、Eugene Joseffは、
1920年代よりハリウッド映画製作現場へのジュエリー提供を
行ってきました。
映画スターや関係者たちの支持を受け、1930年代の終わり頃からは
一般の消費者へ向けてのジュエリー製造、販売も開始。
現在私たちが手にすることのできる Joseff of Hollywood の
ヴィンテージコスチュームジュエリーの多くは、その流れを
汲むものと考えられます。
当ネックレス、イヤリングが製作されたのは、おそらく1940年代
以降でしょう。
女神を象徴する帆立貝を、独特の光沢を纏うゴールドメタルのみで
仕上げた、Joseff らしい芸術性の高いセットです。
ネックレスは中央に大きなシェルが一枚、その両端に小さなものが
二枚ずつ、計五枚が並んでいます。
シェルを一枚のメタルプレートで象っているのは、着用時の重さと
胸元のフィット感を考慮してのことでしょう。
貝殻の描写も丁寧です。
一方、イヤリングのシェルは、少々デザインが異なります。
クリップ部に一枚の貝殻をあしらい、そこから下がる五つの
シェルは、二枚のメタルを合わせふっくらと、よりリアルに
表現されています。
シェルの中は空洞のため、着け心地も、また揺れ動くモチーフが
擦れ生み出す音色も、大変に軽やかです。
『上海特急』『カミーユ』『風と共に去りぬ』。
ハリウッド黄金期、重厚できらびやかな Joseff of Hollywood の
ジュエリーが、数々の名作を彩りました。
銀幕の外で着用される Joseff のジュエリーには、多くのスターをも
魅了する華やかさと、現実の世界にも溶け込む実用性とが
見事に共存しています。
年代 1940年代〜1950年代頃
サイズ ネックレス長さ約46cm イヤリング縦約7cm
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