二十世紀初頭製のネックレスです。
プラチナを使用した優美で端正なデザインは、
エドワーディアンからアールデコへの過渡期にあたる、
1920年前後の作品と推測されます。
プラチナ、ダイヤモンド、パール、当時好まれた白色の
三素材を使用し、軽やかで洗練された印象を演出。
とりわけ全体を飾るダイヤモンドの華やかな輝きには
思わず目を奪われます。
中央にオールドヨーロピアンカットの一石を配し、
その外側をペアシェイプ状に取り巻く二周のラインには、
小さなローズカットダイヤモンドを埋め込むようにセット。
モチーフ上部、左右に散りばめられた石の中には
シングルカットも加え、筒状の台座を使いセットしています。
多様なカットと高低差のあるセッティングで、
総数105石にも及ぶダイヤモンドの表情豊かな煌めきを
引き出しているのです。
またプラチナの縁に細かくびっしりと刻まれた小さな
模様も、ダイヤモンドの輝きが増幅して見える
要因の一つとなっています。
ミルグレインと呼ばれるこの技法や、メインストーンから
三方向に延びる極細の直線など、手の込んだプラチナの
細工も作品の見どころです。
ヘッド上部のチェーンを取り外すと、ブローチとしても
お使いいただけます。
年代 1900年代初頭
国 ヨーロッパ
素材 ダイヤモンド パール プラチナ ゴールド
サイズ トップ約3.6cm×3.7cm チェーン長さ約52cm
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